幻像水月

 洋画メインで映画のレビューとかリアルのこととか書いてます。

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 気づいたら5日も放置ですよ・・・・・・。ラスティです、こんにちは。
 アニメ映画レビューはとりあえず今回で区切りをつけて、次回からまた洋画を見ていこうと思います。
 見たいジャンルは特になかったので、次回は三度ランダムということになります。

 アニメ映画も良かったので、また今度見ようと思います。まだDVD化はされてませんが、「空の境界」が楽しみでなりません。原作良かったですからね~。
 あと友達がエヴァ見ろとかいうので、まあ、次回やるときはそのあたりが絡んでくると思います。

 そんなわけで、映画レビューアニメ編のラストを締めくくるのはこの作品。

パプリカ


 ヴェネチア映画祭にも出展されたアニメ映画「パプリカ」です。
 公開当時から見たかったのですよ。やっと見れる機会が訪れて嬉しい。


 【ストーリー】

 パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピストである。
 ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。
 DCミニ開発チームは犯人の捜索にあたるが・・・・・・?


 【映画の感想】

 映像、演出、音楽、キャラクターの完成度はとても高く、なにより、世界観に芸術性をも感じるので、予想をはるかに超える作品でした。あの世界観だけで絵画が何枚も描けるのでは、と思うくらいに。

 夢の中に入りたい、といった幻想は誰でも一度は抱くのではないでしょうか。この映画はそういった幻想の世界に入り込む、なんとも不思議な映画です。
 実写ではなくてアニメだから実現できた世界観が特に印象的でした。
 夢の世界だから何でも出来る、夢の世界の住人だからどんな姿にもなれるというと言葉を並べると簡単そうですが、これを映像にするとなると多大な苦労を要するのではないでしょうか。

 制作陣が苦労した(のでしょう、おそらく)ためか、演出の良さには思わず釘付けになりました。
 例えば、パプリカ/千葉が、夢の世界へ入っていって追い詰められてしまい、やむを得ず夢からの脱出を謀りますが、脱出したかと思ったらそこもまた夢の世界であったというような展開。
 これは永久に抜け出せない悪夢を表現しつつも、現実と夢の世界が少しずつ混濁している様子を上手く表現したのではないでしょうか。

 夢から覚めた→じゃあここは現実だ→ではなぜ、この現実の世界が事件の黒幕の思い通りになっているのかときて、ようやく夢から抜け出せていないことに気づくのですよ。パプリカも、映画を見ている人間もそれに全く気づかなくて、彼女と共に悪夢に囚われそうな感覚に陥ったりw

 夢の現実という空間を自由に行き来できるあの演出は本当にすごい。
 字だとわかりづらいとおもいますので、こればっかりは実際に見てみないと伝えきれないと思います。
 あれだけ素晴らしい演出をする映画は初めてかもしれません。

 演出もさることながら、声優豪華すぎるほどの声優陣(声優に詳しくない僕ですら、知らない人を数えた方が早いほど)がキャラクターの魅力を一層引き立てています。

 とりあえず、

 tokita.jpg


 これがアムロだということに驚きを隠せない。
 生粋のメカヲタクなので、アムロが現世にいたらおそらくこんな感じだろう、と思ったのは僕だけの余計な妄想。演技がアムロっぽかったのは絶対に気のせいではないでしょう。
 しかし、彼もいいキャラしてます。映画を見ていて一番成長ぶりがよく分るキャラクターです。

 実写映画でも見ているような錯覚を覚えるほどの表情や演技などのリアルさを見せたかと思ったら、アニメーションらしい手法がみえたりと、見る人をとにかく楽しませる工夫がとてもよかったです。
 キャラクターの一人一人の背景に存在するエピソードもまたいいですね。粉川の過去がそこにつながるのか! 時田のあのシーンがそこに行き着くか! の連続です。何気ないシーンにも注目してほしいです。

 ストーリーに関してですが、一から十までは理解できませんでした。七くらいまでしか理解できなかったかもしれません。途中でものすごい置いてけぼりを食らった気がします。だから、クライマックスシーンなどがよく分らなかったです。説明するところは説明するけど、説明しないところは・・・といったところでしょうか。この辺はもうちょっと脚本さんに頑張って欲しかったところ。
 DCミニの説明もありましたが、いかんせん難しかったので、適当に理解する事になるかもしれません。ここらへんはどうしようもないですね。
 この映画を見るに当たってはまず原作を読む必要があったかも。逆に、原作を読破された方は理解に苦しむことはないと思います。
 でも、人物エピソードが良かったので、ストーリーの難しさはそれにカバーされてあまり気にならなかったりします。

 


 【個人的見どころ】

 見どころはたくさんあるのですが、僕はあえて時田に注目してほしいなと思います。最初見ていると「なんだこのアムロ」みたいな印象だったのですが、ラストで「はは~ん、成る程」といったところ。
 いや、しかし粉川のエピソードも捨てがたい・・・・・・。む~ん。

 ともあれ、確実にいえる事はEDテーマ「白虎野の娘」はまさに神。何回聞いてもまったく飽きの来ないあの独特なメロディ。たまらんっ!



 ニコ動の垢もってる方は是非に。ゆうつべでもショート版があるそうですので、ニコ動の垢を持ってらっしゃらない方はそちらを。


 【スタッフ】

 原作:筒井康隆
 監督:今敏
 脚本:水上清資、今敏
 キャラクターデザイン・作画監督:安藤雅司
 作画監督補佐:井上俊之、井上鋭、三原三千夫

 声の出演:林原めぐみ、大塚明夫、古谷徹、山寺宏一、江守徹 ・・・他

 アニメーション制作:マッドハウス
 配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
 上映時間:90分
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 前回のレビューでちょっとつかったのですが、リンク機能が死んでる模様。何回修正してもリンク先に飛んでくれないので一応報告しておこうかな。


 次行きますね、次。アニメ映画三本目。今回はこちらの作品。

 syakugan.jpg


 人気ライトノベルをアニメ化し、放送されたものを再編集して公開された「劇場版 灼眼のシャナ」です。

 いわゆる萌えアニメに分類されるやつです。僕はいくつかの萌えアニメをみたりしましたが、これに触れるのは初めてだったり。まあ、折角のアニメ映画レビューですしねw(言い訳
 原作小説の第一巻の内容を90分に凝縮した内容となっているそうです。新参者も安心ということです。

 まぁ、萌えアニメ代表ということでw


 ではさっそく。

 【ストーリー】

 ごく普通の高校生、坂井悠二の日常はある日突然崩れ去った。
 
 異界から渡り来た、人の“存在”を灯りに変えて喰らう化け物“紅世の徒(ぐぜのともがら)”が悠二を襲われたのだ。
 逃げることも忘れ呆然と立ちすくむ彼を救ったのは、紅蓮の髪と瞳をもつ謎の少女だった。
 刀を抜き、あっさりと化け物を撃退する“紅世の徒”に切りかかる紅蓮の少女。
 悠二は何かを言おうと口を開くが、少女は悠二をまるで物を見るかのような目で見つめ

 「おまえはもう【存在】していないのよ」
 と告げる。

 彼女が言うには、自分は自覚のないまま死に、とある理由から“紅世の徒”狙われているというのだという。

 そうして、悠二はこの名も無き少女から守られる事となるのだが・・・・・・。



 【映画の感想】

 見ていてちょっと専門用語が多いなぁ、という印象を持ちました。若年層向けの作品ですから、物語を盛り上げるためにもそういった専門用語は少なからず必要だろう、とは思ったものですが、新しい単語がでると思わず「はい?」と聞き返したくなってしまいますね(汗
 アニメでそういう用語を聞くと聴覚だよりになってしまいますので、頭で理解するのにやや時間がかかってしまう気がしました。原作はライトノベル、つまりは小説であり、目で文字を追っていくものなので、そんなことは無いのでしょうけどw
 フレイムヘイズとか、トーチとか、宝具という次々と専門用語が出てくるので「ちょっと待ってくれ」と(つД`)
 こういうのは、見てるものが混乱しないように、一つずつ単語を出してだな(ry

 冗談はさておき、多少理解に時間がかかってしまうとはいえ、一度(ある程度)理解してしまえばこっちのものなので、内容に集中する事ができます。
 少なくとも、「なんとなくこんなものか」程度には理解できると思います。僕はその程度でした。


 物語全体の流れとしてはペースも速すぎず(どちらかというと遅めかも)、それなりにまとまっていると思うのですが、もう少し細かい部分の説明が欲しかった気がします。でもまぁ、それは、物語全体を通した伏線かもしれない上、長編ストーリーの序盤でもありますので、「知りたかったらつづきを見てね」的なあれかもしれませんね。
 後半はいいけど、中盤の展開が妙にローテンポだった気がします。アクションシーンも勿論あったけど、なんかあっさりしてるというか。後半でがっつりみせるというのも手なのでしょうが、間延びしてしまう感じがします。
 どの道説明不足感は否めない。

 もっと言うならシャナが“トリガー・ハッピー”を食らってどうして復活できるのかの説明が欲しかったです。いや、説明はしてたんですが、ちょっと口足らずだったというか、もう少し安直に説明してほしかったです。
 あと、シャナが悠二に惚れる(?)のがいきなりすぎるような気がします。でも90分にまとめてるからこんなものかなぁ。


 敵役となるドルタッキー・・・じゃない、フリアグネも歪んでいるとはいえ、彼なりの理由があって今回の事態を引き起こしていて、名前は忘れてしまいましたが、同じフレイムヘイズの金髪ねーちゃんなんかは“紅世の徒”に対して激しい怒りを抱いていることからも勧善懲悪なストーリーではないことが伺えます。他のものと比較するのはよくないことですが、洋画だったらなかなかこうはいきません。

 アクションシーンも良かったです。激しい動きをしているけど、何がどうなってるかわからない! なんてことはありませんでしたし、迫力もぼちぼち。
 けっこうアクションが売りのアニメなのかぁ、なんて見ていたらそこは萌えアニメ、サービスカットも忘れず挿入されてました。どうせサービスカット入れるならランジェリーのデザインをもっと(ry


 あと挙げるならキャラクターですかね。ヒロインとなるシャナはともかく、悠二やフリアグネのデザインがちょっとな、という気がしました。
 悠二は見た目がちょっと普通すぎるのではないかと。主人公なんだからもうちょっと目立ってもいいと思います。主人公としての風格はほしかったなぁ。ただの巻き込まれ役みたいでなんだかなー、という感じ。
 フリアグネの方はちょっと二番煎じな感じがします。のいぢ氏がイケメン描くとだいたいこうなる気がする。敵役なんだからもっとアグレッシブに(´・ω・`)

 いろいろ、文句みたいなものを言う結果となってしまいましたが、僕が「灼眼のシャナ」という作品に興味をもつくらいの面白さはあったと思います。興味を持てばこの作品にどんどんハマって瞬く間にファンになるであろうし、自分の気に召さなければもうずっと見ることはないであろうといった感じ。
 つまりは好みなんですが、一回はまったら抜けるのは難しそうな作品ですね。
 機会があったら触れてみたいと思います。・・・・・・ハマるのが怖いので、見ない可能性のほうが高いですが。


 僕みたいなヲタクじゃなくて一般の方、特に中高生の方が見たらそれなりに楽しめる内容だとは思うのですが、やはり萌えアニメですので、人に薦めるのは難しそうですね。アニメってだけでも軽視されがちなのにそこで萌えとくるとどうも・・・・・・。
 世の中の皆様、そんなにアニメを軽視しないでやってください(´;ω;`) アニメはいいものです。


 【個人的見どころ】

 この作品の肝はこの映画を見て、どれだけ「灼眼のシャナ」に興味を持つことができるか、というところなのではないかと思います。
 このシーンがこうよかった、というより、「これが灼眼のシャナという作品ですよ」みたいなダイジェスト感覚で見る映画ではないかということです。

 オタク層中心とはいえ、やはり人気のある作品ですので、その人気を獲得できるくらいの面白さは・・・・・・あるのでは・・・・・・ない、のでしょうか(苦
 アニメ本編や原作小説の方は見たことないのでどうともいえないのですが、すくなくともこの映画なら
娯楽としての楽しさはあると思いたい。


 【スタッフ】

 原作:高橋弥七郎
 イラスト:いとうのいぢ

 監督:渡部高志
 シナリオ:小林靖子
 キャラクターデザイン:大塚舞

 声の出演:釘宮理恵、日野聡、諏訪部順一、江原正士、川澄綾子 ・・・他

 上映時間:約90分
 アニメーション制作:J.C.STAFF
 制作:『灼眼のシャナ』製作委員会
  日本のアニメ映画のレビュー、二本目です。今回はこちらの作品。

makurosupurasu.jpg


 日本のアニメと聞いてロボット系アニメを組み込まずにはいられない! ということで、「マクロスプラス MOVIE EDITION」です。
 ガンダムは自粛しました(´・ω・`)

 ロボットアニメが苦手、もしくは嫌いな人すいません。
 「マクロスF」を見る伏線ということで、ここはひとつ・・・・・・。


 【ストーリー】

 時は2040年、人類の移民惑星、エデン。ここでは統合宇宙軍の次期主力可変型戦闘機の採用試験、通称「スーパーノヴァ」計画が発動していた。
 今回試験機としてロールアウトされた機体が新星インダストリーのYF-19と、ゼネラル・ギャラクシーのYF-21の二機。
 これを操るはイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。この2人は7年前のある事件を境に縁切りの状態となっていた。

 そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を誇る人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた・・・・・・。



 【映画の感想】

 とりあえず、マクロス知識の乏しい僕でも付いていける内容でした。最低知識としてこの作品に登場する「マクロス」かが何たるかを理解していれば問題なさそうです。

 とりあえず、作画がすごいといわざるを得ない映画その2。この作品が制作されたのが1995年、日本のアニメがセルアニメから2DCGアニメに移行する過渡期に制作された作品です。
 ところどころCGが使われているかと思ったらそのほとんどがセル画なので驚きです。なんというか、手描きの本気を知りました。

 メカの表現といい、もう生きてるとしか思えないミサイル弾幕といい、バルキリーのコクピット内の表現といいで、こんなのみせられて昇天するな、というのが無理な話です。
 イサムとガルムがガチンコバトルするシーンの迫力はまさに壮絶。お菓子をかじる手も止まるほど。
 作品中で一番熱いシーンもここでした。ドックファイトは半端ないです。

 そのシーンの音楽もとてもよかったです。音楽やってるの誰だろう、とか思ったらまたしても菅野よう(ry

 次にストーリーに関して。僕個人としてはイサム、ガルム、ミュンの三角関係の恋愛エピソードはいまいちしっくりこなかったのですが、次期主力戦闘機を巡るエピソードは良かったですね。
 次期主力はイサムの機体か、ガルムの機体かと競っている間に開発された“ゴースト”なる無人戦闘機。無人故に搭乗者という概念を無視した機動が可能ということで、全ての面で有人戦闘機を上回り完全にお払い箱となってしまった有人型。

 実質最後の有人戦闘機のパイロットとなったイサムとガルムは、共通の信念を抱えてゴーストに立ち向かう。その姿がとにかくカッコよかったですね。ガルムは立派だった。・゜・(ノ∀`)・゜・。

 ゴーストが開発されたとの時、2人のの頭の中に横切ったであろう「もう自分達は空を飛べないのか?」という迷いが浮かび、苦悩する彼が非常に痛々しかったです。

 空に対して抱いた夢や希望や情熱が、無人戦闘機という存在によって踏みにじられ、このうえない苦汁をなめさせられる2人。有人戦闘機と無人戦闘機の戦闘力の差は明らかであるにも関わず、それと戦う2人の信念。2人の絆の深さもさることながら、この信念の強さがこの作品の真の見どころかもしれませんね。

 ハイクオリティな戦闘シーンや、複雑な人物関係、マクロスの世界観をベースにした新しいストーリーといった要素を、二時間という時間枠にこれだけのボリュームで収められるのだからすごいです。元となった作品はOVAですが、これ一本でも十分確立した作品となってます。

 ロボットアニメ・スキーな方はきっと楽しめるのではないかと思います。


 【個人的見どころ】

 この作品の世界観には親近感を覚えます。なにせ、アメリカでは実際に無人戦闘機の開発が進んでいますし(それがいい事か悪い事かはさておき)、ヴァーチャル・アイドルとまではいかなくても、こんなものがある世の中ですからねw
 そんな要素と照らし合わせつつこの作品を見るとより身近に感じられるかもしれませんね。

 あとこの作品の主人公であるイサムは感情移入がとてもしやすくてよかったです。劇中ではそう多く語っていませんが、空に賭ける情熱というのが彼の言動、仕草、過去といった様子からひしひしと感じることが出来るんですよ。
 印象に残ったのは彼が自分の手を航空機に模して空を駆け抜けるシーン。それだけでいかに彼が戦闘機パイロットということに誇りを持っているかがよくわかります。


【スタッフ】

 原作: スタジオぬえ、河森正治
 総監督: 河森正治
 監督: 渡辺信一郎
 脚本: 信本敬子

 メカニックデザイン: 河森正治
  オリジナルキャラクターデザイン: 摩砂雪
 舞台設定・メカニカル設定: 宮武一貴、河森正治

 声の出演:山崎たくみ、石塚運昇、深見梨加、内海賢二、林原めぐみ ・・・他

 上映時間:約115分
  どうもお久しぶりです( ´・ω・`)ノ 気づけば三月も中旬です。早すぎですね。
 三月は上旬のことですが、ついこの間まで通学していたデザイン学校を卒業しましました。二年間同じ環境でやってきたクラスメイト達と皆そろって会うことは難しそうですが、また会えるといいです。
 ・・・・・・一番の問題はこのうちの何人が業界で活躍できるかということですね。クラスメイトのほとんどはこのブログの存在をしらないでしょうが、皆さん頑張ってくださいね。僕は無論のことですが。

 一息入れつつも四月から始まる全く新しい生活スケジュールにガクガクブルブルしております。
 もう学割使えないことを思うと残念でなりません。やっぱ学生っていう身分はすごいです。


 さてさて、少し長くなってしまいましたが、今月も張り切って映画のレビューを始めたいと思います。
 今月は日本のアニメ映画を見ていくことにします。
 一本目はこれです。
 
 memori-zu.jpg


 「AKIRA」の大友克洋さんが製作総指揮、監督のアニメーション映画「MEMORIES」です。

 短編集故、ストーリー解説が面倒なので今回は省略で(おい 


 【映画の感想】


 【彼女の記憶の感想】

 恐らくこの映画のメインであろう作品。
 作画がすごいと言わざるを得ない映画その1。キャラクターの表情やアクション、背景や小物にいたるまでの緻密な描写にとにかく目を奪われました。とても10年以上も前の作品だとはおもえません。
 作画スタッフが何人倒れたんでしょうか・・・・・・。

 細かいようですが、デブリの表現がものすごい。今まで宇宙を舞台にしたアニメを数多く見てきましたが、あそこまで表現した作品はこれが初めてです。画面に迫ってくる大量のデブリに思わず瞬きをしてしまいました。
 ハインツやミゲルを始めとするハリウッド映画の俳優風のキャラクターも非常に魅力的。かっこよすぎる。洋画のような軽口の叩きあいが本当に絵になります。

 ストーリーも深くてよかった。エヴァの狂乱ぷりがすさまじいです。でも、それと同時に哀愁ただよう過去がなんとも魅力的でした。
 薔薇が伏線だったとは思いませんでした。

 音楽がすごいな、と思いながら見終わった後スタッフロールを見てみたら、担当は菅野よう子でした。納得。
 文句の付け所などひとつもありません。


 【最臭兵器の感想】

 「彼女の記憶」のシリアスストーリーとは打って変わって、こちらはコメディ。シリアスのあとのコメディでしたので、脳の転換に若干の時間を要しましたが、終始ニヤニヤしっぱなしでした。
 彼にはかわいそうですが、一夜にして最終・・・いえ、最臭兵器と化してしまった様はまさにカオス。

 自分に近づいた人間が死んでいくなんて嫌すぎるw かといって匂いに殺されるのも嫌過ぎるww

 あとメカ作画の緻密さに鼻血吹きました。ミサイルとかもう生きてるみたいです。爆発とか瓦礫のとかも。デジタルアニメにはない手描きの暖かさというのがあっていいですね。
 落ちがちょっと残念だった気がします・・・・・・。


 【大砲の街の感想】

 コメディからさらに変わってこれはまるで絵本のようなアニメ。いくつもの大砲が装備されている街の一日を描いたとてもわかりやすいストーリーなのですが、不思議な魅力がある作品です。

 キャラクターは丸っこくて可愛い感じであり、かつどこかのほほんとした感じなのですが、そのキャラクターが活躍する世界は、昔の戦争映画にあるような埃っぽさや絶望感もこの作品には満ち溢れているような気がします。戦争時代でなくとも、現代社会にも通じる部分が少なからずあると思います。
 
 遥か遠くにある針の先ほどの小さな光をめざして、空虚の日を一日ずつこえていっているような感じでしょうか。
 その光はあまりにも遠すぎるので、途中で道を引き返そうとしている人たちも見受けられます。というか、ほとんどの人がそんなのどうでもいいよ、と言うかのように、そこにある空虚の一日を過ごしている感じがします。
 全く知らない世界でありながら、肌に感じるほどの生々しさがあるように感じました。

 主人公の子供が大砲について学び、やがて砲撃手を夢見るようになる。この街からすれば普通な事なのでしょうが、これはやはり歪んでますよね。砲撃手になるということは、見知らぬ敵国と戦うことであり、破壊しあうことであって、戦争(を恐らくしているのでしょう)を終わらせることではないということです。当然ながらそんなことでは争いなんていつまで経っても終わらないわけで。
 主人公のお父さんなんかも、「いつもやってることだから今日もやる」という機械的な思考を持って敵に砲弾を送りこんでいる気さえします。
 何十年経っても大砲を撃ち続けてるでしょうね、この街は。そのために存在している街なわけですし。
 
 「何よりも怖いのは同じことを何度も繰り返すことだ」とある小説家が言っていたのですが、これはまさにそれですね。生々しさ、怖さ、親近感それらを同時に覚える事の出来る作品だと思います。


 【個人的見どころ】

 ここにきて大友氏の作品の魅力を再認識しました。三つとも世界観、描写、人物ともに全く異なっているので大友氏のいろんな顔が見られてお得な気分になります。どの作品も甲乙付けがたい作品ですので、是非。

 本当は大友氏の漫画を手に入れたいところですが、入手が困難すぎる。



 【キャスト】

 【彼女の記憶】

 原作:大友克洋
 監督:森本晃司
 脚本、設定:今敏
 キャラクターデザイン、作画監督:井上俊之
 アニメーション制作:スタジオ4℃

 声の出演:磯部勉、山寺宏一、高島雅羅 ・・・他


 【最臭兵器】

 原作、脚本、キャラ原案: 大友克洋
 監督:岡村天斎
 キャラクターデザイン、作画監督:川崎博嗣
 メカニックデザイン、メカニック作画監督:仲盛文
 監修:川尻善昭
 アニメーション制作:マッドハウス

 声の出演:堀秀行、大塚明夫、大塚周夫、羽佐間道夫 ・・・他


 【大砲の街】

 監督、原作、脚本、キャラクター原案、美術:大友克洋
 キャラクターデザイン、作画監督:小原秀一
 アニメーション制作:スタジオ4℃

 声の出演:林勇、キートン山田、山本圭子 ・・・他
 毎度のことながら、期間があいてしまいましたが四本目です。
ycwroqehyn.jpg



 予告編がとてもよかったので借りてみました。「ラッキーナンバーセブン」です。



 【ストーリー】

 空港のロビーで初老の男は青年に語った。20年前に起きた“幸運のナンバー”にまつわる話を。
 青年がその話に乗り出した瞬間、彼はその初老の男に命を奪われてしまった。「君はいないほうがいい」と告げられながら。

 つい最近、友達のニックを頼ってニューヨークへやってきた青年、スレヴンの日課はシャワーを浴びる事から始まった。シャワーの後で痛む鼻を気にしていると、突然部屋の呼び出しベルが鳴った。
 やってきたのはリンジーという黒髪の女で、この部屋から砂糖を借りに来たようだ。そして、スレヴンに部屋の元の住人であるニックの所在を尋ねる。
 ニックが行方不明であることを知ると彼女はそれに興味を持ち、仕事が終わった後、一緒にニックを探そうという話を持ちかける。

 リンジーが部屋へと戻った次の瞬間、再び呼び鈴が鳴った。ドアを開けるとそこに立っていたのはがっしりとした体格の大男が2人。そして、スレヴンはその2人組みに誘拐されてしまう。

 【映画の感想】

 冒頭の展開が全く分らなくて「え? え?」と思っているうちにどんどん話が進んでしまって、大丈夫なのかこの映画などと思って不安がってましたが、いらぬ心配だったようです(´・ω・`)

 最後の方で種明かしが入るので思わずなるほど、と頷いてしまう内容でした。いや、種明かしというか、もう映画始まった瞬間から種明かししてるんですけどね。
 でも、それを何気ないシーンに見せる演出が非常に良かったと思います。のっけから種明かしをしてますが、あれで結末を悟られることはなさそうです。実際二回目を見てみるとこれがこうで、あれがこうで、とすぐに繋がったので、ニュータイプでもないかぎり、この映画の結末は分らないのではないかと。

 少しずつ明かしていくのではなくて一気に明かすというのがポイントでしょうか。
 最後の最後までブルース・ウィルス演じる男の正体が分らなかったのがこの映画の残念なところになってしまうわけですが、基本的に脚本と役者の演技が素晴らしいので、実際そんなに気にならなかったりします。

 スレヴンの人物像も面白かったです。いきなりごっつい野郎に連れ去られた挙句、人を殺して来いなんて命令されてしまって「あぁ、因果な運命だな」なんて鼻で笑ったりもしてみましたが、まさかこうなるとは!
 八百長競馬からここまで発展するなんて!

 スレヴンはただのついてない男ではなかったようです(そもそも存在自体が伏線)


 これ以上追求するとどうしてもネタ晴らしになってしまうので、短いですがこのへんで。
 ちょっとすっきりしたい方にオススメします。


 【個人的見どころ】

 スレヴンが行動を起こす中盤から終盤にかけての変貌が良かったです。正体が判明した時の。これは二重の意味で「なるほど」と思いました。

 これは映画を見終わって思ったことなんですが「ラッキーナンバーセブン」というタイトルは正直どうだかなー、と思います。何かちょっと間接的過ぎるような気がします。どうせならもっと作品内の抽象的なイメージをタイトルにするとか、ストレートに「ズレヴン」とかでもいいのではないかと思いました。

 【キャスト】

 監督:ポール・マクギガン
 制作総指揮:ドン・カーモディ、A・J・ディックス、シャロン・ハレル・・・他
 制作:クリストファー・エバーツ、アンディ・グロッシュ、キア・ジャム・・・他
 脚本:ジェイソン・スマイロヴィック

 出演:ジョシュ・ハーネット、ブルース・ウィルス、モーガン・フリーマン

 配給:ハピネット・ピクチャーズ
 上映時間:109分
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