映画の前にリアルの話をひとつだけ。
一週間くらい前の話になるのですが、無事免許取得できました。意外と感動がないものですね。むしろ、安堵のため息が出ました。よほど肩の荷物になっていたんでしょう。
とりあえず今は自家用車になれるため、近所で車を転がしてます。今までマニュアル車に乗っていて、そっちになじんでしまったので、車に対する扱い方の感覚が違う気がします。
ATは操作が楽でとてもいいんですが、なんかこう、楽だから気が緩むというか、緊張感がなくなるというか、そんな感じがするのです。
僕は使っている物をあんまり変えたがらない(買い換えるにしても同じものを買う)性分なので、こんな違いが事故を起こしそうで怖いです。
そんなわけで、自分で車買うときはマニュアル車にしようと思いました。何十年先の話だよ。
はい、それでは映画です。ホラー映画編最後の一本です。
次回は何見よう・・・。
今回はスティーブン・キング原作映画「シャイニング」を見ていきます。
こちらはスタンリー・キューブリック監督作品。
映画を見る前に原作に目を通しておこうとも思ったのですが、どこの本屋に行っても売ってないので、あきらめました。よって原作は未読です。
【ストーリー】
コロラド州のロッキー山上にあるホテル。冬季になるとこのホテルは閉鎖されるこのホテルに、小説家志望のジャック・トランスが管理人の職を求めてやってきた。
しかし、支配人のスチュアートはこれを快く承諾するわけにもいかなかった。それというのも、このホテルの前の管理人となったチャールズという男がジャックと同じように家族と共にここで過ごすことになったのだが、その際、チャールズは斧で家族を惨殺し、最後には自殺してしまうという〝ワケあり〟の場所であった。
しかし、ジャックはその話を無視し、妻ウェンディと息子ダニーと共にホテルでの生活を始めてしまう。
【映画の感想】
キューブリック監督、すごいですね。なかなか怖かったです。ちょっと昔の映画なのに、なんだか斬新な表現がいくつもあって怖がりつつも、楽しむことができました。
特に一瞬だけ双子を写すところとか、ジャックの幻覚(パーティのシーンとか)の演出がよくて、何気ないシーンで恐怖を感じます。
演出のよさもさることながら、俳優陣の演技、特に主演のジャック・ニコルソンさんの演技がものすごい。本編見た後メイキングを見るとそのギャップに目が飛び出すほど。
ついさっきまで笑いながら斧を振り回していた人間とはとても思えない。斧でドアを叩き割るシーンは他の映画ならなんてことないシーンなのに、この映画ではなぜか衝撃的なシーンに見えます。これもキューブリック監督の演出があってこそなんでしょうが。
この映画が怖いか怖くないかの判断はすべてジャック・ニコルソンさんの演技にかかっていると思います。ニコルソンさんは役づくりに相当苦労したに違いありません。プレッシャーもかかってますしね。
その苦労もあってか、あの形相はまさに「戦慄」という言葉がぴったり。子供のころにこの映画を見ていたら確実に夢に出てきたであろうあの姿。たまらないです。
この映画で一番怖いシーンはやはり「Redrum!Redrum!」です。ダニーが口紅を使って夢中になって書きつづったあの文字。文字の怖さもさることながら、真意に驚愕です。ダニーの声も結構怖い。
気になった箇所はいくつか。まずはジャックが閉じ込められて、その後外へ出るシーン。
「もう一度だけチャンスをくれ」
「わかった、やってみろ」
というような簡単なやりとりであっさり脱出するのはちょっと拍子抜けしたような。普通に考えれば声の主があけたのでしょうが、なんだかギャグっぽいです。あの声もこのシーンの後は物語にかかわってこないし、あれ? と思ってしまいます。
あと、ダニー少年の能力、シャイニングについても明確な説明がなかったので、ここらへんはよく理解できなかったです。まぁ、意識を共有できるようなものかと勝手に解釈したのですが。
でも、これはやはりタイトルになってるくらいですので、このシャイニングという能力は重要な鍵となっていいてもおかしくないのに、オマケ程度にしか考えられてなかった気がします。
もう少しこのシャイニングという能力が物語に関わってほしかったです。
あぁ、あと、バスルーム(?)の美女のシーンには笑ってしまいました。
あんまり語ってしまうとネタバレになってしまうので、感想はこのあたりで。いくつか不可解な点はあったものの、演出、人物、効果など、あらゆる面において高水準な作品だったと思います。
【個人的見どころ】
視聴者の恐怖心をあおるような演出が所狭しとちりばめてあるので、なかなか怖いです。びっくりさせて怖がらせるのではなくてじわりじわりと恐怖するような、そんな映画。
主演のジャック・ニコルソン氏をはじめとする俳優陣の演技が本当にすばらしいので、この映画の恐怖表現が妙にリアルに感じられました。
知ってはいけないものをいつの間にか知っていたような、そんな恐怖。
リアルな恐怖を味わってみたい方はぜひ。
本編とは関係ありませんが、DVDの画質がよかったです。
【スタッフ】
監督、製作:スタンリー・キューブリック
脚本:スタンリー・キューブリック、ダイアン・ジョンソン
原作:スティーブン・キング
出演:ジャック・ニコルソン、ダニー・ロイド、シェリー・デュバル 他
上映時間:143分
配給:ワーナー・ブラザーズ
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実はここの試験を受けるのは今日で二回目だったりします(;´Д`)
勉強しといたんですけど・・・ね?
結果は画像の通り(クリックで拡大。僕の受験番号は97番)
画像ぶれまくりで申し訳ない;;
見事落ちました。やったぜ!!
もうひどいwww
まさか二度も落ちることになろうとは!
一回なら「まぁ、しょうがない」で済んだのにw
しかもこのテスト前回より合格率高いぞ・・・。
気になる点数は83点。前回受けたときの点数も83。
まるで進歩がありません。
学科試験で90点取ったことのない人間としては90点以上で合格とか鬼門すぎるw
一回目の時はともかく、今日の試験のときは勉強しといたはずなんですがね。
あんまりに悔しかったので明日も突撃してきます。「三度目の正直」と言いますしね。
でも、「二度あることは三度ある」とも言うんですよね・・・。
まさかここで一年足止めくらってすべてがチャラになるなんてことない・・・よな?
えー、まぁ、頑張ります。
急造の本棚もすべて埋まり、部屋にある申し訳程度の本棚もすぐにも埋まる(予定)なので、いよいよ本がしまえなくなります。
部屋の机に飾ってある、ミッキーとかプーさんとかペンギンとかデジモンのぬいぐるみどかせば本が置けますが、そうしたら、今度はそいつらの処理に困るという。
ぬいぐるみ捨てたら祟られそうで怖い。
はい、映画のレビュー入ります。これ除いてホラー映画は後一本です。映画見たの先月なのに、引っ張りすぎですね。
今回はイギリスのホラー映画「ディセント」
予告編は見てないので、内容は知りませんが、前から見たかった・・・。
【ストーリー】
夫と娘を持つ、普通の母親、サラはその日、彼女の女友達と旅行に出かけ、激流下りを楽しんできた。帰りには夫のポールが娘のジェシーを連れて車で迎えに来てくれた。
家路へ向かう途中、サラはハンドルを握るポールが浮かない顔をしていることに気づいた。気になってサラが話しかけたそのとき、ポールはハンドル操作を誤り、対向車線にいた車と衝突してしまう。
彼女が病院で目を覚ますと、ポールとジェシーはすでにこの世から去っていた。
それから、一年が経過していた。
いまだ心の傷が癒えずにいるサラだったが、去年も行った、女友達同士での旅行に思い切って今年も参加することにした。
サラの友達の一人、ジュノは冒険マニアで、今回の旅行の企画者でもあった。彼女はこの近辺に洞窟を見つけたので、そこに行こうというのだ。彼女達はめったに訪れない機会に胸を弾ませながら、その洞窟へと入っていったのだが、ひょんなことから、彼女達は崩落に遭い、出口をふさがれてしまう。
すぐに救助隊を呼ぼうと提案するが、ジュノは洞窟探検には必須といえる役所への申請を怠っていた。捜索隊が来ないとわかった以上、自力での脱出をはかるしかないのだが、そんなわずかな希望ですらも打ち砕かれてしまう。
なんと、サラたちが入ったのは観光用の洞窟ではなく、いまだ人間の手に触れられていない未知の洞窟であることを知る。
ジュノの怠慢、正体不明の洞窟、そして、暗闇が彼女達の精神を蝕んでいく。
そんな中、さらなる恐怖が彼女達の前に姿を現す・・・・・・。
【映画の感想】
地下3000メートルの地点にある洞窟が舞台となる映画です。そのためか、閉鎖的な恐怖があり、暗所であるがゆえの根本的な怖さ、そして女性の怖さ(笑)といろんな種類の怖さがある、実に欲張りなホラー映画です。
誰でも知っていることですが、人は暗闇にいると無意識のうちに光を求めます。光がないとわかると、不安や焦燥に駆られ、パニックを引き起こし、狂死することもあります。
四方八方は闇である上にそこからは脱出がほぼ不可能で、さらに予想だにしない出来事が起こり、仲間達の間でも衝突が起き・・・という人間の精神を容赦なくそぎ落とす事態が立て続けに起こり、彼女達はパニックと隣り合わせに脱出を試みます。
そこらのホラー映画とはテイストが異なっていて、中々新鮮味があります。人間の心理的な弱さを突いているため、洞窟は純粋に怖いです。
僕だったら真っ先に精神崩壊を起こす自信があるほど、絶望的な状況なのに、登場人物たちはみんなそれと戦っていましたね。いや、女性とは強いものです。
さっきもちょろっと書きましたが、女性の怖さも描いているので、閉鎖的な空間に恐怖しながらも頭のどこかで「やっぱり女って怖えぇ」とか思ったり。
この映画にある恐怖はすべて日常生活で漠然と感じる恐怖を増大したようなもので、非現実的な恐怖は存在しないというのが特徴。非現実的な存在も出てくるんですが、そいつらが取り巻くのはやはり〝見知らぬ人の怖さ〟ではないかと思います。
失礼な話になって非常に申し訳ないのですが、奇怪な行動をしている人を怖いと思ったり、駅のホームで喧嘩している人たちを見かけても怖いと思います。しかしまぁ、どちらかというと、こういったものは怖いと思うより、関わろうとしないものですが、その関わろうとしない、という思考には少なからずのその人達への恐怖があります。映画に出てくる非現実体はまさにこういった恐怖の象徴でしょう。
あんまり詳しく書いてしまうとネタバレになってしまう可能性があるので、控えておきます。
あの人の覚醒ぶりもすさまじかったです。ここから脱出することを優先するあまり、あらゆる恐怖を克服してしまってますね。それどころか堂々と立ち向かっているようにも見えます。何者にも屈服しない精神というのも怖いものですね。実はこの人の覚醒ぶりが一番怖いのでは?
怖さはよく出てたと思うのですが、何分画面が暗くてとても見づらいです。これは僕のテレビ(またはPCモニター)が古いから(ry
洞窟で怖さを表現しているので、明るくなってしまったら怖さも何もあったものではありませんが、ちょっと気になりました。死活問題ですね。
演出面でもちょっとおいおい、と思うところがいくつか。どうせなら、あいつらをもっと怖く見せてほしかったです。怖いには怖かったんですが、どこか噛ませ犬となってしまっていて、あいつらの本領が発揮できてなかった気がします。
でも、あいつらの正体を細かく明かさなかったのは見る側として考察する余地がいくつかあってよかったと思います。
演出面よければ・・・!
あと、表現はそこまで過激ではありませんでしたが、グロテスク表現が苦手な方は視聴する際、用心しといたほうが無難かもです。
この映画の場合は人の恐怖をあおる表現、というより、人が狂気に駆られればなんでもできる的な意図での表現だと思われるのですが、一応。
それよりも、「今年の夏休みは洞窟探検に行ってくるZE!」という方はこの映画を見るのはやめましょう。洞窟に行く気が失せると思います。見るなら探検したあとに。
少なくとも僕は洞窟には行きたくないと思うようになりました。
こんなこと起こるわけないのは承知なんですが、どうしてもイメージというものがw
【個人的見どころ】
やはり、絶望的な状況の中で、主人公達がどんな行動をとり、危機を脱していくのかが見ものです。
そして、彼女たちは洞窟から脱出できるのかも気になってくるところ。
狂いに狂ったラストもいいですね。「おー」と思わせておいてどん底に突き落とす、ホラー映画の王道的エンディングでしたが、このラストによって映画の一番最初のシーンの伏線が回収(?)されるという仕様です。
【キャスト】
監督、脚本:ニール・マーシャル
製作総指揮:ポール・スミス
製作:クリスチャン・コールソン
出演:シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、アレックス・リード、サスキア・マルダー 他
上映時間:99分
配給:トルネード・フィルム
目的は「スタンド・バイ・ミー」、「ショーシャンクの空に」(原作名:刑務所内のリタ・ヘイワース)、「IT」などで有名なスティーブン・キング原作の「ミスト」という映画です。
街に嵐がやってきて、その翌日に奇妙な霧が発生。ところが、その霧はただの霧ではなく・・・・・・ というストーリーのホラー映画です。
好きな作家の映画なので、是非劇場で見たいと思っているんですが、見れるかなぁ。
ちなみにこの映画の国内興行収入は「ナルミア第二章」とか「相棒」とか「ランボー」(←これもみたい)などに押されてすでにベスト10外だそうです。3週間の命でした。
「スタンド・バイ・ミー」や「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」を生み出した作家なのに、なんだってこんなに認知度が低いんだ!? 畜生ぉぉぉぉぉぉ!!
はい、気を取り直して映画のレビューに入りましょう。
え~、スプラッター映画ではないわけですが・・・w
今回は「28日後・・・」を見てみます。
この映画の続編「28週後」のために。
【ストーリー】
動物愛護の集団がとある研究施設を襲撃した。彼らの目的はこの施設で実験動物として扱われているチンパンジーの保護であった。
その場に居合わせていた研究員はそのチンパンジーを放してはいけないと警告するが、彼らはその研究員の言葉を無視し、チンパンジーを檻から開放する。
これで解決するかと思われたそのとき、開放されたチンパンジーが研究員に襲い掛かった。
実はそのチンパンジー達の体内には生物の精神を破壊し、凶暴性をむき出しにするウィルスが組み込まれていた。それが研究所にあふれ、そこにいる人間は空気感染し、人々が次々とウィルスに感染していく。そうしてウィルスは瞬く間に町中に広がり、古都ロンドンは崩壊した。
それから28日後、ロンドンの病院で一人の男が昏睡状態から目を覚ました。
【映画の感想】
ゾンビ映画かと思ったらそんなことはそんなことなかったようです。〝ゾンビのようなもの〟は登場しますが、僕はこれをゾンビではなくあくまで「病気に感染した人間」と解釈するのが正しいのではないかと思います。そうすることで、この映画の怖さというのが見えてきます。
この存在をゾンビとして認識してしまうと安っぽくなってしまうのではないかと。
この映画は何より、人間の怖さを描いている映画だと思うので、ゾンビとして扱うよりもストレートにメッセージが伝わります。ロメロ監督の「ランド・オブ・ザ・デッド」ではゾンビという物を通じて人間の怖さを表現していましたが、この映画の場合は病気に感染した人間を通じて人間の恐怖を描いています。同じようで大きな違い。
どちらが怖いという話ではなく、恐怖の方向性の違いですね。
ゾンビという介入者を通じると、人間の怖さというのを、第三者視点で知ることができるのですが、この映画の場合はどちらも人間なので自分の視点で怖さを知る、つまり自分の内にある怖さを思い出すという感覚があります。変な話ですが、なんとなく自分の得体が知れなくなるような感じ。
こうした恐怖の形の違いをこうまで画面に出せたのはすごいです。
物語とは登場人物(主に主人公)の「成長」を描くものですが、この映画の場合は「成長」ではなく、「豹変」を描いていると表現するのが適当ではないでしょうか。
物語序盤はゴーストタウンと化したロンドンに主人公、ジムが放り出されて、そこで生き残った人たちと共に行動しながら感染者という存在を始めて知り、明日自分の命があるとも知れない不安な日々をおくります。
これが物語終盤になると、仲間を守るために覚醒して復習鬼と化します。
物語前半と後半で主人公の態度、行動が180度変わっているわけですが、どちらにしろこれは主人公の「陰」の部分から生まれたことなんですよね。
主人公が「陰」の存在なら、物語という過程を経て「陽」になるのが基本的な成長の形だと思います。
ですが、この映画の主人公、ジムの場合は「陰」のまま成長しているんです。しかも、ジムは後半になっていくにつれて、物語序盤の不安なまなざしの面影をまったく残すことなく変わっていくんですよ。仲間を守るために感情を殺してあの人たちに逆襲するという変貌が恐ろしいです。それゆえ「豹変」と表現しました。
最後にひとつ言わせていただくならば、DVDのあの画質はどうにかならないのでしょうか。暗いシーンが多い分、あの画質の荒さはちょっと目に悪いです。まぁ、僕のテレビが半分死んでるのもあるんですがね・・・。
【個人的見どころ】
僕としては軍人と合流してからが見どころだと思います。絶望的な世界となったときに見つけたのが軍が流す「あなたはひとりじゃない」的な放送です。
ジムたちはそれを一筋の希望としてそのポイントへ向かいます。少なくない犠牲を払いつつも、軍人と合流でき、一安心したのもつかの間、それが罠だと知れたときの衝撃はすさまじいと思います。
手にしたと思った安らぎが一瞬にして打ち砕かれる絶望感がよかったです。
【キャスト】
監督:ダニー・ボイル
製作:アンドリュー・マクドナルド
製作総指揮:グレッグ・カプラン、サイモン・ファロン
脚本:アレックス・ガーランド
出演:キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス、クリストファー・エクルストン 他
上映時間:114分
配給:20世紀FOX
【備考】
以下、ラストシーンについて。ネタバレ注意。
ほぼ一日中教習所に篭っているとつくづく俺暇なんだな、と思います。いや、学校の課題はなかなか多いんですけどね。そういうのは前日にならないとやる気がでないというか(ry
さっさと取得したいですね、免許。
・・・はい、では本日のレビューです。
もうタイトルからインパクト全開なのでこれはやってくれるだろう!
「テキサス・チェーンソー」です。
チェーンソーを持った男に追っかけられる映画だと思うとぞくぞくします。現実で考えたらとんでもないですが、映画なら。
でも、この映画は実話を元にしているんだそうな・・・。
【ストーリー】
1973年。アメリカ全土を震撼させる事件がおきた。5人の若者がチェーンソーで惨殺されたこの事件。
彼らはテキサスへ足を踏み入れていた。そこで、一人の女性を見つける。彼女はひどい錯乱状態に陥っており、会話すらままならなかった。
「そちらへ行かないで」という言葉を狂ったように繰り返し、挙句、彼女は銃で自殺してしまう。
5人はとんだトラブルに巻き込まれた思いで、警察を呼ぶこととなる。
それが惨劇への始まりの合図と知らずに。
【映画の感想】
映画見てから知ったのですが、この映画は「悪魔のいけにえ」という映画のリメイクだったんですね。ホラー映画ってリメイクすると、ゲーム原作映画並に外れ率が高い気がします。
前回の「ホステル」はいい意味で「何も解決になっていない結末」と書きましたが、この映画は悪い意味で何も解決してない結末でした。
実話を元に製作された映画ですし、それを覆すようなことはできないのはわかっているのですが、それにしたってこれはちょっと。
せっかく「テキサス・チェーンソー」という、インパクト全開のタイトルが与えられているのに、表現がかなり控えめになってるところがいくつもありました。例えば、血の代わりに羽みたいなのになってたりとか。
この手の映画は見てる人のことなんか気にしないで思いっきりやっちゃってもよかったのではないでしょうか。規制かかってたんですかね?
そのせいでチェーンソーで人を殺すというショッキングなシーンが一気にチープになってしまってます。この映画からショッキングをとってしまったら何も残らないのでは・・・、という話になってしまいます。これは非常にもったいないです。
演出の悪さもそれに拍車をかけていると思います。初めてチェーンソー男(以下、レザー・フェイス)の登場シーンなんかいい例です。
いきなりどーん、と出てくるんですよね。しかも結構普通。申し訳ないんですけど、出オチ感が否めません。
これもうちょっとなんとかならなかったんですかね・・・。
ありきたりな方法ですが、足だけ出すとか、人だけ唐突に連れ去られるとか、壁の向こうでレザー・フェイスが人を殺して殺される人の悲鳴が響きわたるとか。そんな表現すると怖かったのではないか。
<レザー・フェイス>を中心とした一家のことですが、どういう経緯で<レザー・フェイス>がああなったのかとか、どんな葛藤からあの一家がああなってしまったのかというエピソードがほとんど語られていませんでした。ネジが飛んでる人の怖さを出したかったのでしょうが、こうまで説明不足だとただの気違いです。あのポリ公なんかいい例です。怖さを出したいのか、そもそもただの気違いなのかさっぱりわかりません(たぶん両方なんでしょうが)。
あと、ラストの話ですが、あの人がなぜ車にアレを乗せたのかも結局わからずじまいでした。どさくさにまぎれて取っていたとしか思えないんですが、あれには何の意味があったのか・・・。
ホラー、とくにスプラッターが見たい、というノリで見た僕にはちょっと合わなかったようです。
【個人的見どころ】
最後に残ったあの人が死ぬのか生きるのかを目で追っていくのがが楽しみでした。
・・・・・・とんでもない人ですね。
【キャスト】
監督:マーカス・ニスペル
製作総指揮:ジェフリー・アラード、テッド・フィールド、アンドリュー・フォーム、ブラッド・フラー
製作:マイケル・ベイ、マイク・フレイス
脚本:スコット・コーサー
出演:ジェシカ・ビール、エリック・バルフォー、ジョナサン・タッカー 他
配給:日本ヘラルド
上映時間:98分