幻像水月

 洋画メインで映画のレビューとかリアルのこととか書いてます。

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 宣言どおり連続で。この映画はじわじわとくる魅力がありますね。「ブレイド」って意外とご存じない方も多いようで・・・比較的マイナー路線なんですかね?

 ブレイド3

 そんなわけで「ブレイド3」です。ヴェズリー・スナイプスは今回どのようなアクションを見せてくれるのか、期待です。


 【ストーリー】


 世界中のヴァンパイアを狩り続けるハンター、ブレイド。いつものようにヴァンパイアを無慈悲に倒していく彼だったが、あろうことか、普通の人間を誤って殺してしまう。
 そのことがきっかけで、FBIに追われる身となり、あえなくつかまってしまう。
 ブレイドの敵であるヴァンパイアは、彼のカウンセラーの医師団を装い、ブレイドに接近する。
 彼の窮地を救ったのはナイト・ウォーカーズを名乗る男と女だった。

 彼らはブレイドに共に行動を共にするよう説得する。というのも、ここ最近、とても凶悪なモノが暴れまわっているという。4千年の眠りからさめ、血を求める、完璧なヴァンパイア

 ドラキュラが現れたのだと。


 【映画の感想】

 前作でニッサというヴァンパイアと出会って少なからず何かを得たんじゃないのかブレイド・・・。どうしてこうなるんだブレイド・・・。どうして刀を使わないんだブレイドォォォ!!!
 といいたくなること請け合いです。ストーリーは相変わらずな粗末さですが、メインであるアクションも粗末なものだったのが非常に残念です。前作ではよかった早送り映像のようなアクションシーンなんかよかったのに、いっきに普通のアクションシーンになってしまいましたね。駄目、ってことはないんですけど、地味すぎる。肝心のグロもなかった。まるで別映画だ・・・。

 あと、ナイト・ストーカーズの必要性を感じないです。ハンニバル・キングという男なんて完全ギャグキャラ(しかも寒い・・・)です。女の人のほうはがんばってるんですが、皮肉なことに、あれではブレイドの活躍の場を奪ってるだけです。
 物語序盤でブレイドがFBIにつかまって、ナイト・ウォーカーズに救出されますが、FBIにつかまっておいてのうのうと外を出歩けるのはどうかと。車で逃げれば執念深く追ってくるに決まっているだろうに・・・。最後の最後で思い出したように出てくるし。
 ヴァンパイアたちを殺してあっさり警察に見つかるのもなんか間抜けっぽいです。


 映画シリーズのラスボスとなる元祖ヴァンパイア、もといドラキュラですが、これがまた弱い。いや、強いのかもしれませんが、あの倒し方はあっけなさ過ぎるでしょう。ていうか、これは絶対インフレでは。
 デザインもちょっとあれでした。あらゆるヴァンパイアのオリジナルなんだから、もっと威厳があってもいいとおもうんですけどね。見た目もあんまり強そうじゃないからそのせいでさらに弱く見えます。あれじゃ人間となんらかわらない。ぶっちゃけ人間の姿でいる意味あんまりない気がします。素の姿でいても他のやつらをねじ伏せられるだけの力はあるんですからね。

 こうしてみると、1と2がなかったこととして扱われている気がします。シリーズものとして、それはさびしいですね。


 さて、これで「一応」三作見たわけですが、一作目の内容を1%も覚えてないため、近いうちに一作目をみることになりそうです。2、3、1って順番です。どんな見かただ。


 【個人的見どころ】


 冒頭のアクションシーン、およびカーチェイスシーンが良かったです。
 あと、名前は忘れてしまいましたが、ダニカの娘役の子が可愛かったです。貴重な女の子成分。
 ブレイドに「どうしていつも怖い顔をしているの?」って聞くシーン。か、可愛い・・・!


 【スタッフ】


 監督:デイヴィッド・S・ゴイヤー
 製作総指揮:アヴィ・アラッド、トビー・エメリッヒ、スタン・リー
 製作:デヴィッド・S・ゴイヤー、リン・ハリス、ウェズリー・スナイプス
 脚本:デイヴィッド・S・ゴイヤー

 出演:ヴェズリー・スナイプス、クリス・クリストファートソン、ドミニク・パーセル ・・・他

 上映時間:113分
 配給:日本ヘラルド
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 お久しぶりです。今月分の映画をもう見てしまったというのに、まだアメコミ映画のレビューを終えてなくて愕然としました。

 さっさと済ませてしまいますね。


 アメコミ映画ラストはシリーズで二連発。

 ブレイド

 同名のマーヴェル・コミックを映画化「ブレイド2」です。
 先日、この映画シリーズの続編となるテレビシリーズのDVDがリリースされたので、その記念に。
 テレビシリーズの主演はヴェズリー・スナイプスじゃないのが残念です。でも彼は今・・・。

 さて、映画の方ですが、本当は一作目を借りるつもりだったのですが、レンタルして家に帰って何から見ようか選んでいるときに初めて気づきました。
 「これ2じゃん!」
 アホですね。この上ないアホです。

 一応、一作目は中学生の時にテレビでみたことがあります。そのときの印象は「カッコいいけど気持ち悪い」だったと思います。当時はグロ耐性がまったくない人間でしたので、あまり頭に残らなかったんですよ。
 今回のレビューにはまったく関係ありませんが、とにかく僕と「ブレイド」にはそんなエピソードがあったわけです。今見れば当時とはまったく違う感想が出せそうです。


 【ストーリー】

 人間とヴァンパイアの間に生まれたブレイドは、世界各地で点在しているヴァンパイアを刈り取るハンターである。
 彼は世界中のヴァンパイアを倒すためにスカッドという男と共にプラハに訪れていた。そして、そんな中、死んだと思われていたかつての仲間、ウィスラーが敵のアジトにとらわれていることを知る。
 単身で向かい、彼を救出。以後、3人で行動を共にするようになる。

 ある日、ブレイドたちの拠点に大敵であるヴァンパイアの族長の娘であるニッサが、ヴァンパイアの精鋭集団「ブラッド・パック」を引きつれ進入してくる。
 迎撃に出るブレイドだが、どうも様子がおかしい。
 様子を伺うと自分達はブレイドを倒しにきたのではない、協力を申し出に現れたの語るのだった。


 【映画の感想】

 ストーリーはなかなか全体的にアレですが、前作の敵が今回の味方となる(いがみ合ってますが・・・)テイストは意外性があって面白いです。そこには信頼もなにもあったものではありませんが、意外性があるのは確か。
 でも、スカッドがあんなことするんならその伏線がほしかったです。生身の人間がリーパーズと立ち向かうところなんかすごくカッコよかったのに。

 見張るべきシーンはやはりアクション。ブレイドの人間離れした身体能力がそのまま映像に反映されているようで、とても見ごたえがあります。普通にみればワイヤーで釣って早送りしてるだけなんでしょうが、見せ方がいいんでしょうね。

 OPのアクションシーンもまた良かったです。ヒーロー物の登場シーンはあれくらい暴れていただくととてもすっきりします。すげえいいです。どうでもいいことなんですが、雑魚ヴァンパイアがやられたときの演出が好きです。燃えながら骨になって最後に灰になるあれ。いかにも「死んだ」って感じがします。

 それと、今回の敵となるリーパーズですが、あいつにやられたらリーパーズになってしまうのはわかったのですが、見た目が同じなのは勘弁してほしかったです。見ていて「こいつどっちだ?」ってなってしまうんですよ。服装とかで見分けるしかないので、ボスの方は顔に模様が浮かんでるとか、そんな違いがほしかったです。リーパーズの口のギミックを見て、「HERO」に出てくるアービターを思い出しました。僕だけか・・・。

 当時は気持ち悪くて仕方がなかったグロ表現も今見ると、見る人を不快にさせる類のものではなく、映画の雰囲気を盛り上げるようなグロだったので、全然気になりませんでした。グロ耐性が付いてるというのもあるんですが。
 

 【個人的見どころ】


 ブレイドが人を愛することを知るのが一番の見どころだと思います。ヴァンパイアに対して常に冷徹な表情を向けるブレイドが人を気にかける(ウィスラーのじいさんは別格)んです。
 彼のことですので、当然「好き」という気持ちを表面には出さないわけですが、あれは多分、恋愛感情だと思います。

 ブレイドとニッサの奇妙な関係がどんな結末を迎えるかは、ご自分の目でお確かめください。
 ラストシーンは必見。


 【スタッフ】


 監督:ギレルモ・デル・トロ
 製作総指揮:スタン・リー
 製作:ピーター・フランクフルト、ウェズリー・スナイプス、パトリック・J・パルマー
 脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー

 出演:ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、レオノア・ヴァレラ、ルーク・ゴス ・・・他

 上映時間:118分
 配給:日本ヘラルド
 アメコミ映画、どんどんまいります。
今回はこちらです。


 300.jpg


 テルモピュライの戦いを元に描かれた、「300」です。
 アメコミというより、グラフィック・ノベルなんですがね。いや、同じか。

 しかしフレーズかっこいいな、グラフィック・ノベルって。





 【ストーリー】

 紀元前480年、スパルタの国の元にペルシャ帝国の国王が現れた。
 ペルシャ王はスパルタの王、レオニダスに降伏を要求する。しかし、彼はそれを拒否し、ペルシャ帝国と正面衝突をする構えを取った。
 スパルタの国を守るため、王であるレオニダスを守るため、スパルタの国中から兵士が集まったのだが、その数たったの300人。

 対するペルシャ王は100万の兵士を率いてスパルタの国へ進軍するのであった。


 【映画の感想】


 ガチムチのおじさんたちがこんなにいっぱい・・・。すごい、すごいよこの映画、さすがアメコミのお兄さん!(グラフィック・ノベル的な意味で)

 いや、冗談はさておき・・・・・・。

 レオニダス王をはじめとするスパルタ兵のみなさんの肉体がすごすぎる。絵に描いたような筋骨隆々な体なんです。もはや彫刻とか石膏とかそんなレベルの。
 主演であるジェラルド・バトラー氏の胸像があったとしたら、マルス像やらユピテル像やらと混じってもまったく違和感がないのではないかというほど。
 肉体作りに相当な苦労を要したことが伺えます。300人のガチムチ兵士が剣と盾をもってペルシャ軍を迎え撃つ姿はまさに圧巻。

 独特の映像もまたすごいですね。なんとなくなんですが、テルモピュライの戦いが描かれている古文書を読んでいるような感覚です。もしくは当時のビジョンをそのまま覗いてる(この映画、原作はフィクションですが)かのような感じともいえます。まとめて言えば、最新の技術が使われているんだけど、歴史が感じられる映像。とでも言っておきましょうか。

 戦闘シーンにおいては止め絵風の演出が用いられていて、スローモーションで1VS1の戦いの様子が見られます。剣で首をなぎ払う様ももちろんスローモーション。脚の切断ももちろんスローモーション。グロさは感じられませんが、駄目な方は念のため、用心をば。

 全体でぶつかりあう描写よりも、こっちのほうがキャラクターの一人一人に注目できるし、ごちゃごちゃしないので、とても見やすいです。
 その演出のよさプラス、実力はの俳優陣の演技です。もう剣を盾で防いだりする動きだけでもかっこいいのに、敵兵を次々と切り払い、あらゆる脅威をしのぐ彼らの姿をみれば・・・・・・言わなくてもわかることかと思います。

 その戦闘シーンですが、フィルムの約7割がそれで埋め尽くされているので、あの美しい映像をお腹いっぱいに楽しむことができます。戦闘シーンの迫力は抜群。これをぜひともスクリーンで見たかった。
 レオニダスたちがペルシャ兵をちぎっては投げ、ちぎっては投げのすさまじい暴れっぷりに見ているこっちも吼えたくなります。勇ましい。

 レオニダスもさることながら、王妃もまたいいキャラでした。夫の元に援軍を送らせようとあの手この手とやっている王妃がなにより人間臭くて、前線にはでない女性の戦いがありました。
 夫である王のためにすべてを尽くすその姿勢。すばらしき心意気でございました。

 なんだかんだいってペルシャ王もまたいい。ああいう人の弱みを軽く握っ支配するような悪役は見ていて気持ちいいです。しかし、彼の言い分も一理あるので、彼にも共感する部分があります。名前を忘れてしまいましたが、左手があがらない、モンスターみたいな人がいましたが、彼はそのペルシャ王にそそのかされて彼に情報を提供してしまいます。

 モンスターみたいな人はレオニダスに「戦争には向いていない」と言われ、醜悪な姿のために人からも疎遠され、行き場を無くしたところをペルシャ王に拾われる形となったわけですが、敵の情報を手に入れるためとはいえ、このモンスターみたいな人を意外とすんなり受け入れるあたりやっぱりこの人も大物なんですね。モンスターみたいな人はスパルタに敵対することになってしまいましたが、これはもう人として当然の判断かもしれませんね。
 ペルシャ王から自由な生活が保証されましたが、それでは彼自身が何の解決にもならなりません。間違いなくこの映画の中で一番かわいそうな人。


 【個人的見どころ】

 レオニダス王の生き様。これに限ります。たった300人の兵員で100万もの兵を迎え撃つその勇気、大軍の足をも止めさせる気迫、常に勝利の旗を掲げる信念、そしてペルシャの軍力を恐れぬ心。
 まさに英雄の名に恥じない人物。


 【スタッフ】

 監督:ザック・スナイダー
 製作総指揮:フランク・ミラー、デボラ・スナイダー
 製作:ジャンニ・ヌナリ、マーク・キャントン、バーニー・ゴールドマン、ジェフリー・シルバー
 脚本:ザック・スナイダー、マイケル・E・ゴードン、カート・ジョンスタッド

 出演:ジェラルド・バトラー、ヘナ・レディ、ロドリゴ・サントロ、デビッド・ヴェナム ・・・他

 配給:ワーナー・ブラザーズ
 上映時間:116分
 忘れないうちに二本目。

 今更ですが、今回は世界的な大ヒットをたたき出した誰もが知っているであろうアメリカン・ヒーローその1、「スパイダーマン」です。

 スパイダーマン


 【ストーリー】

 科学好きで、人一倍臆病な青年、ピーターはこの日、学校の社会見学でコロンビア大学の研究室に訪れていた。
 その研究所では、クモの研究を行っていて、その中でも目玉とされていたのが、遺伝子組み換えによってあらゆるクモの特性を得た、スーパー・スパイダーと呼ばれるものだった。

 生徒達はそのスーパー・スパイダーに釘付けとなったのだが、そこであることに気づく。スーパー・スパイダーの内の一匹が逃げ出してしまったというのだ。
 そんな自体も知らずに、ピーターはその逃げ出したスーパー・スパイダーに噛まれてしまう。

 そして数日後、彼は自分の指からクモの巣が出せるようになったのと同時に、驚異的な身体能力を手に入れる。


 【映画の感想】

 こういう言い方もあれなんですが、正直な話、当たり障りのない映画でした。今の時代にこのノリでやられても・・・というような。個人的にはストーリーが普通すぎると思います。ヒロインに憧れて、ひょんなことから超人的な力を手にし、それを駆使して街の治安を守ろうとするけど・・・というお約束の展開となります。お約束がだめとかそういう意味じゃなくて、お約束で固めてるのでいまいち味気ない。そこまで悪いというわけではないのですが、かといって良いというわけでもなく・・・。無難をとおりこして微妙になってしまってます。

 そうなるだろうな、という展開の連続なので、華がないんです。どうせお約束展開を用意するならMJが敵側に回るとか、ゴブリンはやってることはアレだが実は・・・といったアクションがほしかったです。コブリンにいたっては典型的な悪役ですからねぇ。やっつけられて当然なスタンスはどうかと。どうせ典型的な悪役にするなら、フェスティバルのシーンなら、あそこの人たち全員を人質にしてスパイダーマンに抵抗できなくさせるとか。MJとか友人をトビーの前でさらし首にするとか、そういうぶっとんだキャラクターにしてほしかったです。映画を見ていて、視聴者がゴブリンに対して怒りを抱くような描写が圧倒的に足りないと思います。
 というか、MJ浚ったんならさっさと殺せばいいものを、「子供か女か、お前はどっちを助ける?」という拍子抜けの脅しをかけてくるものですから肩透かしされたというものです。

 スパイダーマンが国民の敵みたいに扱われて、それでも自分は自分の正しい道を行く、なんていう展開も、今更? と言わざるを得ません。 
 ラストシーンのMJの台詞もお決まり過ぎてちょっと・・・・・・。

 極端な話、(演出、展開、人物等、あらゆる意味で)古臭いなとおもいました。映像は新しいけど、やってることは70年代のノリですよね。70年代に見てれば面白かったのではないかと思います。生まれてませんが。
 原作コミックスを忠実に再現した結果、こうなったのでしょうが、現代風に工夫を凝らすとか、考えなかったんですかね? 映画だから出来る何かを取り込めれば、それだけでコミック版とは違った味が生まれるものですが、ただ単に原作をトレースしただけなら映画にする意味はあまりないと思います。


 あ、最後に、ヒロインがあんまし美人じゃないのがちょっと残念だったか。MJが美人設定ならもっと美人な女優さんをキャストするべきではなかったのでは。
 「MJって美人だよな」みたいな台詞があって、彼女がでてきてもこっちとしては「ん?」です。
 そんなこと行ったらトビー・マグワイアもとても校3に見えないのですけどね。

 ・・・・・・おや? こんな時間にお客のようです(何かのフラグが立ちました)。


 【個人的見どころ】

 ピーターの叔父、ベンとピーターにまつわるエピソード


 【キャスト】

 監督:サム・ライミ
 製作総指揮:アヴィ・アラッド、スタン・リー
 製作:イアン・ブライス、ローラ・ジスキン
 脚本:デヴィッド・コープ

 出演:トビー・マグワイア、ウィリアム・デフォー、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコ、クリフ・ロバートソン ・・・他

 上映時間:121分
 配給:ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント
 お久しぶりです。気づけば2週間放置・・・。いつの間にそんな経ってたんだ。

 さて、さっそくですが、今月の映画に入ります。今回のお題は「アメコミ映画」 まぁ、その名のとおりです。比較的最近の映画のオンパレード。

 アメコミ映画といえば、近々日本でも公開される「アイアンマン」というキャラクターの映画がアメリカで大ヒットなんだそうな。興味はあるんですが・・・。

 さて、アメコミ映画一発目はこちら。

ゴーストライダー


 今最もシリーズ化が望まれているとされている、ニコラス・ケイジ主演の映画「ゴーストライダー」を今回は見ていきます。


 【ストーリー】

 移動サーカスのオートバイスタント芸人だった17歳のジョニー・ブレイズは、肺癌が全身に転移し、死に瀕した父親を治すことを条件に悪魔:メフィストと契約を結んだ。しかし父親は健康な体になった直後に事故死。悲嘆にくれるジョニーは、サーカスも恋人のロクサーヌも捨てて旅に出る。

それから13年が過ぎ、不死身のバイクスタントとして名声を得ていたジョニーは、ケーブルテレビのレポーターとなったロクサーヌと再会することとなり・・・・・・。


 【映画の感想】

 感想を一言で言うと、欲張りすぎかなと。

 ジョニーがゴーストライダーとして目覚めるまでのエピソードは確かにアレくらいの説明が必要だとは思いますが、それに時間を割きすぎてそれからの展開がどうも加速気味です。悪い意味で展開が速いんです。
 ゴーストライダーに目覚めるまであそこまで時間をかけるならいっそ映画を上・下と真っ二つに裂いて順々に公開したほうがよろしかったのでは。 しかしこれは制作費の関係もあるとおもうので、それは出来なかったのでしょう。出来ないなら出来ないなりに工夫を凝らすべきだと思います。普通に考えてあれほどのエピソードが100分そこらの映画に収まるわけがないと僕は踏んでいます。

 映画を見ている限り、これはおそらく原作コミックを(多少の変更点はあるのでしょうが)ある程度忠実にトレースしたのでしょう。しかし、これは続刊方式の漫画だからこそできることであって、一発ものの映画でやる芸当ではないでしょう。偉そうなことを言って申し訳ないのですが、どうして脚本の段階で「これは入りきらない」と気づかなかったのでしょうか。映画が取れるほど実力のある監督ならある程度そのことは予想できるはずですが・・・・・・。


 と、そんなことを思わずにはいられない映画でした。すこぶる残念です。主演がニコラス・ケイジなので期待していたのですが、悲しいかな、彼にはジョニーとはちょっと違うんじゃないかなと思ってしまいました。いえ、ニコラス氏の演技は良いんです。とても良いんですよ。ただ、なんかこう、キャラクターになりきってない感じがします。

 あと重要なことに、敵が弱すぎる・・・・・・。 信じられないくらい弱いです。ゴーストライダーが強すぎるだけなんだと自己暗示をかけてみたのですが、どう見ても敵が弱いです。
 「俺達がゴーストライダーを倒してやるぜ、ハー・ハー・ハー」見たいな事いってゴーストライダーの前に立ちはだかるメフィスト率いる、地球上の元素に隠れる3人の魔物。雰囲気もそれっぽくて、とっても強そうです。

 が、この3人がすべて1分かそこいらでゴーストライダーに消されるのはこれいかに。ゴーストライダーもゴーストライダーでもうちょっと苦戦してやってください。水の魔物が一番かわいそうです。ホームステージ(水中)で戦ったというのにあんな倒され方するなんて・・・・・・。もはやどっちが悪なんだか分かりません。
 この映画のボスキャラであるブラックハートに至っては壊滅的に頭が弱かったりします。パワーアップしたはずなのになんで弱くなるんだよ・・・・・・。
 それよりも、あんな方法でパワーアップする前に、あの方法でゴーストライダーに倒されることに気づけと。その上取引も下手ときました。いよいよ同情したくなります。自分のほうが(交渉的にも実力的にも)優位な立場にいるのに、相手を優位に立たせてどうするんですか。

 それもこれも原作を忠実にたどってしまったからなんでしょうね。ボスキャラのブラックハートは不動の存在として、元素の敵を3人も入れてしまったらメフィストを含めて4人になってしまいます。その上、ジョニーがゴーストライダーになるのは映画が始まって(測っていませんが体感時間で)おおよそ45分辺りのところ。
 つまり、55分そこら4人の敵を倒さなきゃならんわけです。そりゃまとまらないですよ。ここは、やはりこの元素の敵を排除して、オリジナルで敵を開発するか、原作に出てくる敵を時系列無視で強いのを一人、連れてくればよかったのではないでしょうか。
 いくらなんでも、ヒーロー映画で、たった1分で敵が倒されるのは演出的にもちょっとアレな気がします。

 アメコミヒーローの大体が何かしらの悲しみを乗り越えてヒーローの形を成しているところが特徴です。ゴーストライダーもそれに然りなんですが、少なくとも作品の場合は何かを失った悲しみを確実に相殺してます。乗り越えるんでなくて、相殺です。
 悪魔と契約しなくても親父は長くなかったわけですし、昔の恋人とも・・・なことになってますし。なんか「得る」一方なんですよね。
 ゴーストライダーの力を制御できないとか嘆いていたのにあっさりと使いこなしてしまうしね。ゴーストライダーにもなってからジョニーがほとんど苦しんでいないのがかなり重要な問題ではないでしょうか。
 仮にこの映画がシリーズ化したら今度はロクサーヌとすれ違い・・・的な展開になるのはもはや明白。

 とういうことで、シリーズ化はヤメロ。


 【個人的見どころ】

 教会にいるじいさん。あの人がすべてです。あの人のエピソードに燃えました。・・・・・・とんでもないほど王道なんですがね(;´Д`)


 【スタッフ】

 監督、原案、原作:マーク・スティーブン・ジョンソン
 製作:アヴィ・アラッド、マイケル・デ・ルカ、ゲイリー・フォスター、スティーヴン・ポール
 製作総指揮:スタン・リー、ノーマン・ゴライトリー、デヴィッド・S・ゴイヤー、E・ベネット・ウォルシュ、アリ・アラッド、リンウッド・スピンクス

 出演:ニコラス・ケイジ、エヴァ・メンデス、ピーター・フォンダ ・・・他

 上映時間:110分
 配給:ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント
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