幻像水月

 洋画メインで映画のレビューとかリアルのこととか書いてます。

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 今度暇ができたら、久しぶりに映画館に足を運ぼうかと思っています。
 目的は「スタンド・バイ・ミー」、「ショーシャンクの空に」(原作名:刑務所内のリタ・ヘイワース)、「IT」などで有名なスティーブン・キング原作の「ミスト」という映画です。

 街に嵐がやってきて、その翌日に奇妙な霧が発生。ところが、その霧はただの霧ではなく・・・・・・ というストーリーのホラー映画です。

 好きな作家の映画なので、是非劇場で見たいと思っているんですが、見れるかなぁ。
 ちなみにこの映画の国内興行収入は「ナルミア第二章」とか「相棒」とか「ランボー」(←これもみたい)などに押されてすでにベスト10外だそうです。3週間の命でした。

 「スタンド・バイ・ミー」や「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」を生み出した作家なのに、なんだってこんなに認知度が低いんだ!? 畜生ぉぉぉぉぉぉ!!


 はい、気を取り直して映画のレビューに入りましょう。

 28


 え~、スプラッター映画ではないわけですが・・・w
 今回は「28日後・・・」を見てみます。
 この映画の続編「28週後」のために。

 【ストーリー】

 動物愛護の集団がとある研究施設を襲撃した。彼らの目的はこの施設で実験動物として扱われているチンパンジーの保護であった。
 その場に居合わせていた研究員はそのチンパンジーを放してはいけないと警告するが、彼らはその研究員の言葉を無視し、チンパンジーを檻から開放する。
 これで解決するかと思われたそのとき、開放されたチンパンジーが研究員に襲い掛かった。
 実はそのチンパンジー達の体内には生物の精神を破壊し、凶暴性をむき出しにするウィルスが組み込まれていた。それが研究所にあふれ、そこにいる人間は空気感染し、人々が次々とウィルスに感染していく。そうしてウィルスは瞬く間に町中に広がり、古都ロンドンは崩壊した。

 それから28日後、ロンドンの病院で一人の男が昏睡状態から目を覚ました。


 【映画の感想】

 ゾンビ映画かと思ったらそんなことはそんなことなかったようです。〝ゾンビのようなもの〟は登場しますが、僕はこれをゾンビではなくあくまで「病気に感染した人間」と解釈するのが正しいのではないかと思います。そうすることで、この映画の怖さというのが見えてきます。
 この存在をゾンビとして認識してしまうと安っぽくなってしまうのではないかと。

 この映画は何より、人間の怖さを描いている映画だと思うので、ゾンビとして扱うよりもストレートにメッセージが伝わります。ロメロ監督の「ランド・オブ・ザ・デッド」ではゾンビという物を通じて人間の怖さを表現していましたが、この映画の場合は病気に感染した人間を通じて人間の恐怖を描いています。同じようで大きな違い。
 どちらが怖いという話ではなく、恐怖の方向性の違いですね。

 ゾンビという介入者を通じると、人間の怖さというのを、第三者視点で知ることができるのですが、この映画の場合はどちらも人間なので自分の視点で怖さを知る、つまり自分の内にある怖さを思い出すという感覚があります。変な話ですが、なんとなく自分の得体が知れなくなるような感じ。
 こうした恐怖の形の違いをこうまで画面に出せたのはすごいです。


 物語とは登場人物(主に主人公)の「成長」を描くものですが、この映画の場合は「成長」ではなく、「豹変」を描いていると表現するのが適当ではないでしょうか。

 物語序盤はゴーストタウンと化したロンドンに主人公、ジムが放り出されて、そこで生き残った人たちと共に行動しながら感染者という存在を始めて知り、明日自分の命があるとも知れない不安な日々をおくります。
 これが物語終盤になると、仲間を守るために覚醒して復習鬼と化します。

 物語前半と後半で主人公の態度、行動が180度変わっているわけですが、どちらにしろこれは主人公の「陰」の部分から生まれたことなんですよね。
 主人公が「陰」の存在なら、物語という過程を経て「陽」になるのが基本的な成長の形だと思います。
 ですが、この映画の主人公、ジムの場合は「陰」のまま成長しているんです。しかも、ジムは後半になっていくにつれて、物語序盤の不安なまなざしの面影をまったく残すことなく変わっていくんですよ。仲間を守るために感情を殺してあの人たちに逆襲するという変貌が恐ろしいです。それゆえ「豹変」と表現しました。


 最後にひとつ言わせていただくならば、DVDのあの画質はどうにかならないのでしょうか。暗いシーンが多い分、あの画質の荒さはちょっと目に悪いです。まぁ、僕のテレビが半分死んでるのもあるんですがね・・・。


 【個人的見どころ】

 僕としては軍人と合流してからが見どころだと思います。絶望的な世界となったときに見つけたのが軍が流す「あなたはひとりじゃない」的な放送です。
 ジムたちはそれを一筋の希望としてそのポイントへ向かいます。少なくない犠牲を払いつつも、軍人と合流でき、一安心したのもつかの間、それが罠だと知れたときの衝撃はすさまじいと思います。

 手にしたと思った安らぎが一瞬にして打ち砕かれる絶望感がよかったです。


 【キャスト】


 監督:ダニー・ボイル
 製作:アンドリュー・マクドナルド
 製作総指揮:グレッグ・カプラン、サイモン・ファロン
 脚本:アレックス・ガーランド

 出演:キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス、クリストファー・エクルストン 他

 上映時間:114分
 配給:20世紀FOX


 【備考】

 以下、ラストシーンについて。ネタバレ注意。
 【ラストシーンについて】

 無事(?)に軍人達の拠点を脱出し、飛んでくる飛行機に助けを求めるラストシーン。
 彼らの作った目印が「HELP」ではなく、「HELLO」なのがちょっと不思議でしたが、

 名前を忘れてしまいましたが、女性が最後にこう言います。
 「今度は気づいたわね」
 ここで注目すべきことはやはり「今度は」と言っていることですよね。少なくとも一回は救助を求めていることがわかりますが、彼らがここにいるということは前回までは無視されていたことが伺えます。
 多分今回も無視されてしまうのでしょうね。ジムが最後の最後に不穏な表情を浮かべていることがすべてを物語っている気がします。


 あと、気になったのは飛行機のことです。世界中にウィルスが広がって、ロンドン以外の地域でも感染者が現れていることが軍人達の会話でわかりますが、ラストシーンでは飛行機が普通に飛んでいるし、その前にもジムが空を見上げたときに飛行機が飛んでいるんですよね。

 このウィルスは異常な感染力を持っていて、噛み付かれただけでなくて、血が目に触れたりしただけで感染してしまいます。一ヶ月あれば世界中に感染しているとのことでしたが、少なくとも二ヶ月ほど経っているにもかかわらずラストシーンで飛行機が現れるのは不思議ですね。
 感染者が飛行機を操縦できるほどの知能があるとも思えませんしね。


 世界にはウィルスは広がっておらず、ロンドンにしか広まっていなかったと考えるのが妥当でしょうか。ウィルスの凶暴性ゆえ、外の人間にとってロンドンはもはや世界から隔離された、ないことにされている都市になっている。
 飛行機が飛ぶのはロンドンの様子を上空から偵察するため。だから人がいても、感染者の可能性があるから助けない。
 とか推測してみます。

 次回作の「28週後」で明らかにされるといいですが、最後まで謎のままにされる可能性もありますねw
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