幻像水月

 洋画メインで映画のレビューとかリアルのこととか書いてます。

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 旅行レポート後編前に映画のレビューをひとつ。

 フェイスオフ

 ジョン・ウー監督、ニコラス・ケイジ主演の「フェイス/オフ」です。
 「今更?」なんて言わないでね(;´Д`)








 【ストーリー】

 FBI捜査官のショーン・アーチャーは、6年前に息子をテロリストのキャスター・トロイに殺されて以来、キャスター逮捕に取り付かれていた。
 ついに宿敵を逮捕したショーンだが、キャスターがロサンゼルスに細菌テロを仕掛けていることを知る。
 キャスターは植物状態、彼の弟のポラックスは兄しか信用せず、細菌爆弾の在り処を聞き出すことが出来ない。苦慮の上、ショーンはキャスターの顔を自分の顔に移植し、キャスターになりすまし、ポラックスが収監されている刑務所へ赴くこととなる。

 囚人として扱われつつも情報を収集していたショーンにさらに悪い知らせが入った。なんと、あのキャスター・トロイが自分の顔をかぶり、目の前に現れたのだ。


 【映画の感想】

 いろんな要素がつまっている映画、というのがまず最初に浮かんだ感想です。 アクション映画としての魅力は勿論、人情活劇としても楽しめますし、感動映画としての側面も持った、非常に凝った作りの作品だとおもいます。それでいて各要素がまったく喧嘩せずに純粋なアクション映画として腰を落ち着けているんです。それだけ入念にプロットが練られているということです。

 その上、アクションもまた迫力があって素晴らしいと思います。ボートで海を駆るシーンなんて迫力満点です。手に汗握る攻防にあなたも釘付けになること間違いなし。
 まとめて言うならば、アクションとシナリオのバランスが非常に取れているんです。
 顔を入れ替える云々の設定にはだいぶ無理がありますが、最高のシナリオ、息を着かせぬアクションという最高の素材によって調理されることで、モンスター・ムービーへと変貌します。
 

 主人公のひとりであるFBI捜査官、ショーンが犯罪者キャスターの顔を移植するというとんだとばっちりを受けたせいでこれでもかと理不尽な目に遭います。なんだか泣きたくなるくらいかわいそうです。
 でも、そのおかげで彼は今まで知りもしなかったことをショーンは知ることができました。「フェイス/オフ」という映画の魅力はこの部分にあるのではないでしょうか。

 「オリバー・ツイスト」のレビューの時にも似たようなことを言いましたが、この映画の主人公は「光」と「影」を行き来する人物です。今まで自分にとって「光」であったものが一転して「闇」になります。
 例を挙げるなら、FBIであるショーンにとって刑務所という場所は犯罪者を隔離しておくために重要な施設です。犯罪者が捕まれば必然的にここに送り込まれるので一般の人とっても重要な施設です。そういった意味ではショーンにとって刑務所は「光」です。
 ところが、テロリストであるキャスターにとって刑務所というところは死んでも行きたくない場所(彼の場合は「捕まえられるものなら捕まえてみろ!」と言っているようなものですが、まぁ、つかまりたくはないでしょう)であるわけです。これは当然「闇」にあたるわけです。

 今まで「光」であったものが「闇」となり、自分に迫りくるという状況の絶望感は底知れないものでしょうね。ましてや、ショーンにはFBI捜査官としてのプライドや、信頼する仲間や家族のこともあります。絶対に譲れないものを取り上げられる苦痛もまた計り知れないものだったのでしょうね。
 キャスターの顔を使うという決断は決して画面では見ることの出来ない葛藤があったのではないかと思います。
 犯罪者として生きることを余儀なくされ、「闇」の中をうろつくショーンですが、そこで見つけたのが一寸ほどの小さな「光」 それは女性の形をしています。そして、その女性の隣にあるある者の姿。
 この女性は「闇」を歩きまわるショーンにとっては非常に重要なキーとなります。
 まぁ、その女性がどのような決断、行動を起こすかは映画を見ていただくとして・・・w


 そして、ショーンの顔を使うことでFBI捜査官の地位を得たキャスターは文字通り好き勝手やってます。人の妻を寝取るわ、さらなる権力を授かってあたかも王様のように振舞うわで。
 今までの復讐と言わんばかりにあの手この手でショーンを落としいれ、味方さえも根絶させようとしていている一方で、ショーンの不良娘と彼なりの方法で向き合ったり、ショーンの妻とよりを戻したり(?)など、意外なシーンもありました。たぶんこれがなければラストシーンは生きなかっただろうし、教会のあのシーンも生きなかったでしょうね。

 世界の入れ替わったショーンとキャスターが何気なく起こした行動が後々の結果になるという話の構成が非常によかったです。これはまさに映画だからできることなんですよね。
 「あれがここにくるのか!」という感動がありますしw だからまさかアクション映画で泣きそうになるとは思わなかったわけで・・・。リアルなストーリーの映画や現実では絶対にありえないあの(いい意味で)作り物感がたまらないわけですよ。


 アクション面での感想をもう少しするならば、やはり二丁拳銃のアクションでしょうか。最近となってはもはや主流となっている二丁拳銃ですが、この映画の二丁拳銃はやけに映えるんですよ。変に気取ってないところが良いんですかね? 映画を見てても他のとの違いが明確にわからないのですが、とにかくかっこいいんです。しびれます。


 百聞は一見にしかず。普段アクションは見ない、という方もぜひともご覧になってください。


 【個人的見どころ】

 主演を勤めているニコラス・ケイジとジョン・トラヴォルタの演技でしょうか。ショーンであってキャスターであるもの、キャスターであってショーンであるものというのを二人は見事に演じ分けています。それでいて元の人物像のイメージがまったく崩れないのだからすごい。
 個人的にはショーンとなったキャスターの壊れっぷり加減はすさまじい。権力乱用とはまさにこのことw

 それと、教会での果し合いのシーンは必見。


 【キャスト】

 監督:ジョン・ウー
 製作総指揮:マイケル・ダグラス
 製作:デビッド・パーマット、テレンス・チャン
 脚本:マイク・ワーブ、マイケル・コリアリー

 出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・トラヴォルタ、ジーナ・ガーション ・・・他

 上映時間:138分
 配給:ブエナ・ビスタ・インターナショナル・ジャパン
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