幻像水月

 洋画メインで映画のレビューとかリアルのこととか書いてます。

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 観てきました。平日だけあって人が空いていてまったりと見ることができました。

 そんなわけで今回は現在公開中の映画「ハンコック」のレビューに入りたいと思います。アクション映画のレビューを書いているところでしたので、ちょうどいいですねw

 それにしても、「劇場内での撮影、録音はやめろ」という海賊版ビデオの取り締まりのCM(ビデオカメラのかぶりものをした男が踊るヤツ)、あれ気味悪いからやめてほしいねん。
 ちょっと前までやってた海賊版取締りのCMよりはマシですが・・・(女の人が黒い涙流すやつ)。

 あ、予告編を観て気になる映画がいくつかあったので、近々また劇場に行って、新作映画のレビューをするかもしれません。


 【ストーリー】

 超人的な力でロサンゼルスで起こる事件や事故を解決するが、同時に街に損害を与える男・ハンコック。
 彼による街の被害は甚大であるため、市民からは毛嫌いされていた。
 そんな彼に命を助けられたPR会社の社員・レイは、ハンコックのイメージ回復作戦に乗り出す。彼を刑務所に入れて罪を償わせた上で、正義のヒーローとして復活させようというのだ。

 「二週間たてばみんなは君を必要とする」とレイは言うが、二週間すぎても市民はハンコックを必要とせず・・・。


 【映画の感想】

 街の犯罪を防ごうとその力を使ってみれど、そのたびに街を破壊していく上に飲んだくれでその上大人げない。とんでもないくらいダメな男、それがハンコック。

 映画序盤のハンコックはすこぶるかっこ悪い。いかにも酒臭そう(常にウィスキーを持ち歩く有様)だわ、薄汚い服は着てるわ、セクハラはするわ、堂々とゲップはするわ、街は壊すわで。いやぁ、実に美しくないwww

 しかし、彼には悪行は絶対に見過ごせないという熱いハートが宿っています。街を破壊するのはまぁ、アレかもしれませんが、彼はとても不器用な人間なんですね。
 自分は正しいことをしているはずなのになぜかブーイングの嵐を食らう。街の人がなぜ怒っているのか分からないから少しずつ亀裂が広がっていき、知らず知らずのうちに心がすさんでいってしまったんでしょう。

 そんなある日、電車と事故を起こしそうになっていた男、レイを救ったことから彼の人生が一転する。人から感謝をされたのだ。
 ハンコックによって命を救われていた男、レイは広報戦略の仕事をしているが、うまくいかず、取引先の人間からは鼻で笑われる毎日だった。思えば、そんなところに彼はハンコックに親近感をいだいたのだろう。
 レイはハンコックを夕食に招待し、ハンコックの名誉回復の作戦を立てる。ここで、ハンコックがその作戦にすんなり乗ったのも、自分をここまで良くしようとしてくれる人間に少し興味をもったのではないでしょうか。あるいは、レイに感謝されたのが嬉しかったんでしょうね。
 「今までの罪を改め、刑務所に入れ」というトンデモ計画にも意外とすんなり従いました。もうこの時点でハンコックはレイのことを信頼していたんですね。


 この計画はその後、文字通り想像を絶する展開へと向かっていくのですが、まぁ、それはご自分の目でw


 つまり、何がいいたいかというと「ダメな人間コンビが街を救う」という、マイナスかけるマイナスがプラスになるような、そんな構成がとても面白いと思いました。救うのがあくまで「街」であって「国」や「世界」を守るとは違うのも注目してほしい。
 ダメダメコンビが小さいけど大きなことをする、みたいなのがいいんですよ。



 映画は中盤でびっくりするような展開を迎えますが、気づけばそれをすんなりと受け止めているんですよ。というのも、その展開が後々のシーンの重要な課題になっているんですよ。言葉だけでみると、なんのこっちゃと言わざるを得ませんが、これ以上言ってしまうとネタバレになってしまいます(滝汗)

 用は、「ハンコック」という映画の全貌が見えるのは中盤を迎えてからということなんです。映画前半はハンコックという男がいて、トンデモパワーで街をめちゃくちゃにして、人々から非難を浴びるけど、ヒーローとして生まれ変わることを決意するまでのことが語られています。観ている側の人間は「こいつダメな奴だなぁ」などと思いながらも、どこか彼には立派なヒーローになってほしい、という思いを抱くことかと思います。

 それに対して、後半はハンコックという男の居場所、生きざまなどを視聴者とともに共有するようなつくりになっているんです。前半部分ではあえて閉ざされていたハンコックのバックボーンが語られ、ヒーローとして生まれ変わったハンコックがどんな行動をとっていくのか、という作りです。
 観ている側としては彼に感情移入をしていくような運びになることかと。

 映画の後半の移り変わりとなる、ハンコックが本当のヒーローとして生まれ変わったシーンは感動的です。

 また、映画のところどころにコメディ要素もちりばめられており、ハンコックの人間性が引き立てられてどんどん彼に引っ張り込まれていきます。このコメディ部分もこの映画ならではのもので、なかなか笑えます。劇場内がちょっとした笑いの渦に取り込まれました。
 キャラクターの魅力を最大限に引き出している感じで非常にいいですね。
 どちらかというとストーリーよりキャラクターが魅力的な映画なので、こういう表現はとてもよく生きていると思う。

 この映画の結末も良いですね。思わず「そうきたか!」とw キャラクターの設定の一つ一つを大事にしている感じがします。


 決して「名作」ではありませんが、いい意味で「良作」に位置する作品だと思います。利益や人気などのステータスにこだわらず、映画の内容としても変に気取らない、そんな映画になっている気がします。

 ある意味ハンコックを救い、彼をヒーローへと変えた言葉〝Good Job!〟 これだけで救われた気分になります。この映画は人にお礼を言うとか、他人を労うとか、そういうことの大切さ、強さを思い出させてくれるような映画でもあると思う。
 やはり言葉は魔法です。


 【個人的見どころ】

 ハンコックが拍手を送られるシーンとクライマックスの、ハンコックが力を少しずつ取り戻していくシーンが特にいい。どのようにいいかは映画を観ていただければきっとわかっていただけることかと。両者のシーンを盛り上げるBGMも忘れてはならない。過度な演出もしてないのに感動を覚えるシーン。とても印象的でした。

 あと、刑務所内の「俺はハンコック。酒を飲む」といったときのシーンが好きです。彼を変えた劇的なシーンだと思う。


 【キャスト/スタッフ】

 監督:ピーター・バーグ
 脚本:ヴィンセント・ノー、ヴィンス・ギリガン
 製作:アキヴァ・ゴールズマン、マイケル・マン、ウィル・スミス、ジェームズ・ラシター
 製作総指揮:イアン・ブライス、ジョナサン・モストウ、リチャード・サパースタイン

 出演:ウィル・スミス、ジェイソン・ベイトマン、シャーリーズ・セロン

 配給:コロンビア映画
 上映時間:92分
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